羽がはえた!

 私はロボットサッカーの参加者であり、さらに運営を手伝わなければならないという面倒くさ い立場にあります。ですから審判の練習などをしなければならないのですが、そのときにミラージ ュを使ってデモをやっていて痛感するのはミラージュの背が低いということでした。入賞してくる 強いマシンはゴロではなくボンボンと宙を飛んでシュートします。このままでは足は出ても手がでません。
 そこでかねてからの夢であった「はね」を付けることにしました。羽といっても飛ぶわけではなく 、シュートをガードする手の代わりに使おうというのです。マシンの高さは20センチ、ゴールの高 さは48センチ、ボールの直径は15センチ、これらを考慮するとマシンをあと少なくとも13セン チ高くしなければなりません。
 はねの形状は「普段はコンパクトに、開いたらあらビックリ」を基本コンセプトに試行錯誤の結果 、下のようになりました。表の色はツヤ消しブラックに塗り、羽をガブゥワッと開くと真っ赤な羽 の裏が見えおどろおどろしいよ、という感じになっています。ところでこれは動力にウォームギヤ ボックスを使っているので、ギヤをかんだりボールが当たってはねが壊れるかもしれません。そこ でバネを利用した減衰器を組み込んで完成したのが下です。